溝研磨(高精度仕様)

本日は溝研磨の高精度仕様についてご紹介します。

こちらは、最近お取引を始めさせていただきました検査具、ゲージ、治工具等を扱うメーカー様より研磨依頼をいただきました。

お取引の経緯を少しお話しますと
担当者様は以前お勤めの会社から転職をされたようで何年かぶりにお電話をいただきました。

内容は平面研磨加工のご依頼です。
一度会社に寄って欲しいとのことでした。

翌日、近くへ納品がありましたので、出先から「近くに来てますので今から会社訪問させてもらってもいいですか?」とお電話したところ「お待ちしています」とのことでしたので訪問させていただきました。

担当者様とは以前の会社の時に1、2回研磨加工のお手伝いをさせていただいた程度だったですが ちゃんと弊社のことを覚えていて下さったようです。

開業当初(2004年7月)の私の名刺を見てお電話を下さいました。
本当にありがたく、再びの再開に感謝です ^^

早速、平研磨の部署に案内されるとすでに数十点ご依頼品が準備してありました。
一通りの打合せをして納期の兼ね合いもあり今回は数点お手伝いさせていただくことになりました。

本日ご紹介する品物はその内の1点です。

【お客様のお困りごと】
平面研磨の加工部署がとてもお忙しく少しでも良いから平研磨を手伝ってほしいとのことです。

【材質】 S45C (150*125*25)
【加工精度】 巾60(0~+0.005)、基準面(直角度、平面度5ミクロン以下)
【加工内容】巾60、基準面研磨(7面)
【加工ポイント】
溝巾60の交差が0~+0.005とかなりの高精度!!
ハサミゲージ並です ^^;

始めに基準面となる厚み方向から加工を開始します。
厚み方向が仕上がったところで、その基準面を使用して巾方向、長さ方向の直角出しをイケールを使用して仕上げます。

各基準面を仕上げてから本題の溝加工に入ります。
まず、荒取りにて研磨代0.05位のところまで追い込みます。

溝巾の面粗さ6.3Zで機械仕上げもOKでしたがサイド研磨でこの様な精度を仕上げるのは非常に難しいです。

アヤ目が少々残っていますが今回は問題ありません。

ブロックゲージを使用して0のブロックは確実に入る所を確保して後はラッピングの手作業にて少しずつ溝巾を広げていきます。

手作業ですのでダレが出てしまいます。
ですからピックテスター等でダレを確認しながら出来るだけ真直ぐに少しずつ仕上げていきます。

通常の研磨は砥石の底で研磨するので、材質等にもよりますが切り込んだ分だけ研磨されます。

しかし、サイド研磨(砥石の側面を使用すること)は砥石のキレ具合によって仕上がりがバラつきますので中々思うように仕上がりません。

今回のような高精度な溝をサイド研磨で仕上げるのは 非常に難しいので最後の微調整は手仕上げの方が確実です。

H7程度でしたらサイド研磨でも問題ありません。
要求精度により毎回作業内容が変わってきます、または変えています。

【実測値】0~+0.001

高精度の溝研磨加工でお困りの方、お気軽にレスキュ研磨工場 ジートライズまでご相談下さいませ。

ありがとございました!

 

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