今日は歯車のピッチを測定する、BBDマスター(基準器)のご紹介をします。
こちらは、長年お世話になっております、名古屋の老舗ゲージメーカー様より全加工にてご注文を頂きました。
焼入、サブゼロ、オイルテンパーはお客様にお願いしまして、処理後弊社にお返しいただき、研磨加工と仕上げをしました。
3部品にて構成さてています。
測定方法は上記の写真のようにV部に測定ピンを入れて、ブロックゲージの感触にて交差に仕上げていきます。
この千分台の感触が非常に難しいのです!
こちらの製品はBBD歯車寸法を計測する方法です。
オーバーピン(ボール)径 → Over Pin(or Ball) Diameter (OBD)
ビトウィーンボール径 → Between Ball(or Pin) Diameter (BBD)
寸法精度
121.2820±0.003、角度60°±6′
球
φ2.25ゲージ
まず、使用する、球(ピンゲージ)の実測値を測定します。
左が板厚2.5ブロックゲージにて 0点を合わせたところ。
右が使用するピンゲージの測定。
正確な実測値を把握していないと、後々、測定誤差の原因になってきます。
組付け物は少しのことが色々なところで干渉しあってきますので各々の部品を平面度、直角度に気をつけながら出来る限り0を狙いながら研磨加工を進めます。
最終的に寸法公差が仕上がったところで位置決めのノックピンを打ちます。
また、測定中にキズが付かないようにペーパータオルを敷いてます。
「測定キズを出来るだけ付けないように!」これも、お客様のご要望です。 (;^_^A
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