鏡面研磨 金型磨き加工

本日は金型部品の鏡面研磨加工のご紹介をします。

こちらの製品は、知り合いのフイルム成型加工、金型設計製作をされていますメーカー様より超特急にてご注文をいただきました。

数日前に一度ご相談を受けました。
内容はフイルムを成型加工した製品に傷が入ってしまう為、金型を磨きもしくは鏡面研磨が出来ないかというご相談です。

現状は、研磨加工をした後に、金型の磨き専門業者様に依頼されたそうですが、どうしても、ごく僅かな傷が製品に写ってしまうため、材質を変更されたり、磨き方を変更されたりしたのですが全く改善されず、お手上げ状態で非常にお困りの様子でした。

お聞きしたところによると、翌日が金型のトライ日だそうで日程的にも焦って見えました。

弊社のSKD11の焼入れ済のサンプル品にて面粗さをご確認していただいてから加工着手しました。

写真の仕上がりは、すべて機械仕上げで可能です!!
ラッピング加工はしていません。

手作業(ラップ)はどうしても熟練の技術と、多くの作業時間を要します。
検査具、ゲージの製作過程でなんとか手作業(ラップ)を省けないか、との思いから色々試行錯誤を重ねて現在に至っています。

私の考えは、機械でできることは機械で!
つまり、手作業が入れば入るほど面がダレます。
そこを、技術でカバーするのですが・・・。 ^_^;

ちなみに、弊社のSKD11のチャンピョンデータですと面粗さ0.1Zを達成しています。

一定のお時間を頂き、サンプル品を支給していただけましたらテスト加工も出来きます。

平面の金型仕上作業を手作業で行なって苦労されている方、弊社の鏡面研磨加工技術がお役に立てるかもしれません。

一度レスキュー研磨工場 ジートライズまでお気軽にご相談下さいませ。

SKD11研削加工

本日はSKD11 丸板研磨加工についてご紹介します。

今回は切削加工メーカー様よりご注文いただきました。
こちらのメーカー様は内製で平面研削は可能ですが、SKD11用の砥石をお持ちでないこと。
また、一般砥石(WA)にて研磨加工するために非常に時間が掛かってしまい、他の作業が出来なくなってしまう為に、弊社にご依頼されました。

作業内容
Φ275 T=15 ±0.05 平面度0.03以内
研磨代0.4~0.45
研磨前の歪0.3~0.4
個数:4個

平面度は0.005~0.01にて仕上がりました!

今回の加工ポイントはやはりSKD11の材質、品物の大きさでしょう。
加工精度は全く問題ありません。

今回、焼入れ処理後の歪が0.3~0.4と大きく、定盤の上ではカタカタとします。
そのために取代が 0.4~0.45と多く付けてあります。

今回の歪の量ですと研磨代を0.5位は必要です。

まずは、大まかな歪み取りの作業から始めます。
黒皮(焼入の表面)が残らないように、何回も裏表を返しながら研磨作業を進めます。

今回は寸歩ギリギリまで黒皮が残ってしまい、少々ヒヤヒヤしながら加工しました。
通常ですと、黒皮が取れると歪もある程度なくなっているので、今度は厚みを交差近くまで
追い込みます。

この時に、砥石の切れが悪いと、研削熱等で再び歪が発生してしまいますので、常に砥石の状態に気を使いながら作業を進めないといけません。

小さな品物ですと、砥石(弊社はノリタケ製CX、セラミック入り砥粒)で研磨しますが、これだけ大きな品物ですと、ドレッサーを頻繁に行わなければいけませんので、今回ボラゾン(CBN)と言う砥石で加工しました。

ボラゾンにつきましては、以前の記事にてご紹介していますのでよろしければそちらもご覧下さい。

弊社では、加工内容、材質などににあわせて数種類の砥石を保有しています。
加工内容等を考慮しながら砥石選定を行う為、お客様のニーズに合わせた加工が可能です。

SKD11、ハイス等で取代が多く研磨加工にお困りの方、一度レスキュー研磨工場 ジートライズ迄お気軽にご相談下さいませ。

1個のみでも喜んで対応します!

 

 

 

小物部品研磨加工歓迎! SKD11研削

本日は、SKD11の小物部品研磨加工のご紹介をします。


こちらは、個人事業にて切削加工業を営んでいる加工屋さんからご依頼をいただきました。

切削加工屋さんは、今回切削加工から研削加工までの全加工で請け負うことが受注条件でした。
いわゆる共同受注でお手伝いさせていただきました!

また、納期があまりなくお急ぎの案件です。

弊社は焼入後からの研磨加工になります。
事前に持ち込み日の予定を聞いておりましたので、いただいた、当日に完成させました。

今回の加工条件です。
材質:SKD11
個数:2個
ワークサイズ:7☓16.1☓42 6面研磨
交差は0.05程度で比較的 ラフです。


ワーク先端の傾斜部がカッターになるそうです。

加工ポイント
・ワークが小さくて異型な形の為、研磨加工がし辛い。
・材質がSKD11の為砥石がすぐに切れなくなる。

今回、弊社では基準面は平面研削盤で加工して、直角出し、サイド研磨、角度研磨は成型研削盤にて小型のチャック(磁気が強力タイプ)を使い、更にクランプを工夫しながら加工をしました。

平面研削盤で大きな砥石(Φ305 T=30)での細かな加工は非常に作業性が悪いため、今回弊社では細かな研削加工は 成型研削盤で(Φ180 T=5)程の小さめな砥石を選んで加工しました。

砥石も作業内容にあわせて各種サイズを取り揃えています。

今回のように、切削加工業者様で、研磨設備が無いメーカー様、小物研磨加工でお困りの方、お気軽にレスキュー研磨工場 ジートライズ迄ご連絡下さいませ。

単工程、1個だけの平面研磨加工でも喜んで対応させていただきます!