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SKD11研削加工

本日はSKD11 丸板研磨加工についてご紹介します。

今回は切削加工メーカー様よりご注文いただきました。
こちらのメーカー様は内製で平面研削は可能ですが、SKD11用の砥石をお持ちでないこと。
また、一般砥石(WA)にて研磨加工するために非常に時間が掛かってしまい、他の作業が出来なくなってしまう為に、弊社にご依頼されました。

作業内容
Φ275 T=15 ±0.05 平面度0.03以内
研磨代0.4~0.45
研磨前の歪0.3~0.4
個数:4個

平面度は0.005~0.01にて仕上がりました!

今回の加工ポイントはやはりSKD11の材質、品物の大きさでしょう。
加工精度は全く問題ありません。

今回、焼入れ処理後の歪が0.3~0.4と大きく、定盤の上ではカタカタとします。
そのために取代が 0.4~0.45と多く付けてあります。

今回の歪の量ですと研磨代を0.5位は必要です。

まずは、大まかな歪み取りの作業から始めます。
黒皮(焼入の表面)が残らないように、何回も裏表を返しながら研磨作業を進めます。

今回は寸歩ギリギリまで黒皮が残ってしまい、少々ヒヤヒヤしながら加工しました。
通常ですと、黒皮が取れると歪もある程度なくなっているので、今度は厚みを交差近くまで
追い込みます。

この時に、砥石の切れが悪いと、研削熱等で再び歪が発生してしまいますので、常に砥石の状態に気を使いながら作業を進めないといけません。

小さな品物ですと、砥石(弊社はノリタケ製CX、セラミック入り砥粒)で研磨しますが、これだけ大きな品物ですと、ドレッサーを頻繁に行わなければいけませんので、今回ボラゾン(CBN)と言う砥石で加工しました。

ボラゾンにつきましては、以前の記事にてご紹介していますのでよろしければそちらもご覧下さい。

弊社では、加工内容、材質などににあわせて数種類の砥石を保有しています。
加工内容等を考慮しながら砥石選定を行う為、お客様のニーズに合わせた加工が可能です。

SKD11、ハイス等で取代が多く研磨加工にお困りの方、一度レスキュー研磨工場 ジートライズ迄お気軽にご相談下さいませ。

1個のみでも喜んで対応します!