ナットの厚みを揃える研磨加工♪

こんにちは!
レスキュ研磨工場の代表を努めます杉浦です。

本日はこちらの研磨加工をご紹介します。
「ナット」の研磨加工 です。

こちらは個人事業で切削加工業を営んでおります社長様より平面研磨のご依頼をいただきました。

図面をご覧いただきますとお分かりの通り、切削加工でも充分仕上がる精度です。

依頼内容
【材質】 S50C 調質材
【ワークサイス】 22×22×T=25 48個
【交差】T=25 +0.4~+0.1
【加工ポイント】
図面上には厚み交差以外とくに指示がありませんでしたが48個の厚みを出来るだけ揃える様に加工しました。

ちなみに、以前ご紹介したhttp://ctc-230148001459.kir.jp/www/blog/?p=149は並べては加工が出来ませんでした。

まず、精度が揃わない事と、品物が細長い為に磁気の効きが非常に弱く研磨加工が困難でした。

加工方法はその都度、要求精度や、品物の大きさ、高さなどから最適な加工方法を検討します。

今回の要求精度や品物の大きさ、厚みなどから検討しても並べて加工が出来ます。


【実測値】 +0.23
48個の整列度0.005

にて仕上がりました♪

弊社ではこういった研磨目が欲しい部品や厚交差を揃えて欲しい等の研削加工も喜んで対応させて頂きます。

平面研磨加工のご相談はお気軽にレスキュ研磨工場 (株)ジートライズまでご連絡下さいませ!

 

 

高さゲージ(マスター)!! 

こんにちは!
レスキュ研磨工場 代表を努めます杉浦です。

本日はこちらの高さゲージ(マスター)をご紹介します。

こちらは、いつもお世話になっておりますゲージメーカー様より全加工(素材~仕上げ)にてご注文をいただきました。

仕様
【材質】 SKS3 焼入、サブゼロ処理
【ワークサイス】 175*220*30(板)
【精度】 板部、平行度0.01
Φ20 T=57.7、T=56.2、T=44.5、T=41.8、T=39.3 ±0.003

【加工ポイント】
・ベース部が基準になるために出来るだけ平面度、平行度の精度を出す。
・Φ20ロケット部のマスターは±0.003の為、熱膨張に気をつけながら精度出しをする。

全加工で承りましたので、研磨加工前にざっとノギス等で一般交差の確認、硬度計にて硬度の確認をします。

今回も特に問題はありませんでした♫

まずは、ベースの研磨作業です。
図面上は平行度0.01とありますが、研磨加工をした加工面が基準になりますので出来るだけ0を狙い研磨加工をします。

厚みを一般交差に、平面度、平行度を仕上げたところで、最後に1.6Zの面粗さに仕上げます。

簡単に砥石のご説明をしますと、荒取りの時、ドレッサーを荒く(F値を早く、切り込みを多く)、仕上げは荒取りの逆になります。

分かりやすく言いますと、砥石面がノコギリのイメージです。

荒→目の荒いノコギリ
砥石の切れ味良い(研削熱を持ちにくい)
面粗さ悪い

仕上げ→目の細かいノコギリ
砥石の切れ味悪い(研削熱が発生しやすい)
面粗さ良い

っといった関係になります。

仕上げ作業であまり目を細くしすぎてしまいますと、砥石が目詰りを起こして焼けたり、研削熱で再び歪が出てしまうことがあります。

従いまして、面粗さを仕上げる時は毎回、加工するワークの大きさや、砥石の状態を判断しながらの作業になります。

まさに五感(目:火花 耳:研削音 手:感触)を研ぎ澄ましての作業です (^^)


続いてロケットのマスターです。
先端部がΦ12と小さくなっているために反対面を研磨する時は磁気の効きが悪いのでアテをするなどの工夫が必要です。

また、長いものは熱膨張で研磨後に必ず縮みますので、縮み代を考慮しての作業が必須になります。

つまり、一度荒研磨にて寸法近くまで追い込み、温度慣らしをした後仕上げの研磨加工になります。

また、今回気をつけなければいけないことは、組み付け後の精度出し。
単独で精度を出しても組み付け(穴付きキャップボルト)で固定すると若干沈みます ^^;
最終の仕上げには注意が必要です。


取りすぎましたら、アウトです!

研磨→取り付け→温度慣らし→測定の繰り返し作業が続きます。
最終の仕上げは焦らず、根気との戦いになります(笑)

6本共無事に仕上がりました。

【実測値】
板:平行度、平面度 0.002
T=57.7 ±0
T=56.2 +0.0015
T=44.5 +0.0015
T=41.8 ±0
T=39.3 +0.001

仕上げ加工(組み付け調整)のみ、検査具、ゲージ製作でお困りの方お気軽にレスキュ研磨工場 (株)ジートライズまでご相談下さいませ。

 

加工治具プレート S50C 平面度、平行度、仕上げ

本日は加工治具プレートのご紹介をいたします。

こちらは、弊社が使用する砥石を納入していただいています商社様より全加工(旋盤加工、研磨加工)
にてご注文をいただきました。

【受注経緯】
価格の転注目的(他業者に発注を切り替える)の為、弊社にお見積もりのご依頼を
いただきましたのでお見積り後、正式にご注文をいただきました。

依頼内容
【材質】 S50C 焼入なし
【ワークサイス】Φ125 T=10 5個
【仕様】平行度、平面度 5ミクロン以下 5個の寸法を揃えること
【加工ポイント】
加工治具のために、10の厚み交差はありませんが5個の
整列度、平行度、平面度を5ミクロン以下に抑えることが最大の加工ポイントです。

まずは荒取りの加工

切削マークが取れるところまで研削していきます。同時に大まかな歪取り作業も行っていきます。

続いて仕上げ作業に入ります。
研削熱で歪を出さないように気をつけながら裏、表を返しながら仕上げていきます。

通常、研磨作業は上記の様に並べて研磨すれば厚みが揃うのですが、これが厳密に言うと中々真っ直ぐに研磨が出来ないのです!

精度が出ない原因は色々ありまして、例えばマグネットチャックの状態、砥石の切れ具合、機械精度、機械のレベル等・・・。

色々な条件を最高の状態に整えて初めて「0」となるのです。

よく研磨作業風景などで火花を出しながら加工している風景ありますよね?

平面研磨ですと必ず真ん中が凹んで研磨されてしまいます。(数ミクロン~百分台) 従いまして、「0」と言うのは、研磨加工といえどもかなり難しいのです。

今回の様に、平面度(歪)の精度を仕上げなががら、5個の整列度を5μ以下に揃えようと思うと少々難儀をします。
何回も微細の切り込み(火花が出ない)とスパークアウトをして仕上げをしました。

【実測値】 5個
平面度:0.001~0.0025
平行度:0.001~0.002

平面研削の精度出し、加工治具、基準プレートなどの研削加工でお困りの方、お気軽にレスキュ研磨工場 (株)ジートライズまでご連絡下さいませ。

 

 

 

S50C 丸プレート 特急研磨加工

こんにちは!
レスキュー研磨工場 (株)ジートライズ 代表を努めます杉浦です。

さて、本日は特急研磨加工についてご紹介します。

こちらは、以前弊社HPをご覧になられてお問い合わせをいただきました商社様からご依頼をいただきました。

もう少し詳しくご説明しますと、ご依頼先の商社様とお取引が有ります切削加工メーカー様からのご依頼だそうです。

先日、初めてお取引をさせていただきましてから社長様とは歳も近いし、話も合い、以後仲良くさせていただいておりました。

昨日の午前中ことです。
突然、「1点仕事をお願いしたいから、夕方伺います」と電話がありました。

後から気づいたのですが
どうやら社長様、弊社のことを周りの方にご紹介して下さっていたようです。
ありがたいことです♪

打ち合わせの中で
後加工の切削加工が控えているために特急で対応して欲しいとのこと ^^;
出来れば本日中に・・・とのことでしたのでキリの良い所で現在の作業を中止して
早速作業を開始します。

依頼内容は
【材質】 S50C 
【ワークサイス】Φ250 T=20
【仕様】平行度0.02(研磨指示なし)

加工内容は全く問題ありません。
予定通り無事に作業が終了しました。


左 研磨加工前 右 研磨加工後

今回の様に図面上、研磨指示が無いのですが、
平面度、平行度、溝巾などを切削加工で仕上げるのが
大変の時。

加工基準面が欲しい時。
1個だけ研磨して欲しい、などなど・・・。

研磨設備をお持ちでない加工メーカー様など、「社内設備と同様」とまではいかないかもしれませんが小さな町工場ならではの柔軟な対応を心がけております。

まずはお気軽にレスキュ研磨工場 (株)ジートライズまでお気軽にご連絡下さいませ!

SNCM439、超硬 鏡面研磨加工

本日はSNCM439、超硬の鏡面研磨加工についてご紹介致します。

【材質】
左 SNCM439 右 SNCM439、超硬
【サイズ】
90×70×60
【仕様】
研磨部を再研磨後に鏡面研磨 Ra0.1

こちらの製品は、いつもお世話になっています加工メーカー様の営業担当者様よりご相談をいただきました。

弊社でSNCM439(ニッケルクロムモリブデン鋼)の鏡面研磨の実績が無いために加工可能かどうか未定であること、超硬はRz0.4までは実績があるのですがRa0.1はギリギリであることをご説明をさせていただた後、一度トライして欲しいとのことでしたので挑戦することにしました。


まずまずの仕上がりで出来上がり安心しました!

通常はLAP(手仕上げ)仕様ですが弊社は機械加工のみで仕上げましたので時間短縮にもつながりコストダウンにも貢献出来るかと思います。

今までの経験ですと、鉄系の焼きが入った硬度が高いものは鏡面加工がしやすいです。
鏡面研磨、手仕上げでお困りの方、一度レスキュー研磨工場 (株)ジートライズまでお気軽にご相談くださいませ。

溝部 研磨加工

溝部 研磨加工

商品名 :精密機械部品
材質: S50C
交差:溝巾H7、溝部底面寸法だし

【受注経緯】
弊社工場より車で10分位のところのメーカー様から
弊社HPをご覧になられましてお問い合わせフォームよりお問い合せをいただきました。
その後メール、電話にて打ち合わせ後に正式にご注文いただきました。

【お客様のお困りごと】
120×160×140程度のS50Cブロックの溝部に高周波焼入れが入った部分の溝巾研磨、溝底面の研磨加工を特急対応して欲しい。

事前に持込日をご連絡いただいていましたので午前中にいただきまして当日の夕方に納品いたしました。

加工内容は全く問題ありません。


加工前 溝底部の研磨代がやや多い0.33程でした。
分かりますでしょうか?

加工後 
溝巾H7交差仕上げ、溝底部寸法仕上げ

納品時にご依頼先の社長様から短納期対応に大変喜んでいただきました。

弊社もお役に立てまして幸いです。

平面研磨加工の短納期でお困りの方
一度、お気軽にレスキュー研磨工場 (株)ジートライズまでお気軽にご連絡下さいませ。

ありがとうございました!