「SKD11」カテゴリーアーカイブ

SKD11 鏡面研磨加工

こんにちは株式会社ジートライズの杉浦です。
本日はSKD11の鏡面研磨加工についてご紹介いたします。

こちらはいつもお世話になっております加工メーカー様から
お見積り後、ご注文をいただきました。

【加工サイズ、加工内容】
50 × 50 ×25  20個
厚み方向T=25の裏表を鏡面研磨にする加工内容です。
面粗さは4山、0.8Z相当。

まずは加工前の「Befor」

         ↓
加工後の「After]  加工後、機上にて

分かりづらいですかね
ならばアップで・・・。

ホース&天井の映りを見てください (^^)/
クッキリ見えませんか?

【加工ポイント、苦労したこと】
写真をご覧いただきますとお分かりだと思いますが
20個を同時に研削をしましたので
250×200で大きな板状になります。

この大きな板を鏡面にするには加工条件
砥石が切れて、面粗さが鏡面になる状態を
作り出すのに苦労しました。

基本、砥石の切れは悪い状態ですので
油断すると研削焼けが発生してしまいます。

また今回、裏表の2面研磨になりますので
品物を脱着する時のスリ傷にも気をつけました。



当初の打合せでは面粗さ0.8Z相当でしたので
今回は打合せ以上の仕上り0.2Z位は達成しているかと思います。

弊社の鏡面研磨加工は
鉄系の焼入れ材(SUS440の焼入れ材は可能)であればこのように鏡面に仕上げることが出来ます。(平面のみ)

鏡面研削は特殊な加工になるかと思いますが、鏡面研磨でお困りの方はレスキュー研磨工場までご相談下さい。

鏡面研磨 金型磨き加工

本日は金型部品の鏡面研磨加工のご紹介をします。

こちらの製品は、知り合いのフイルム成型加工、金型設計製作をされていますメーカー様より超特急にてご注文をいただきました。

数日前に一度ご相談を受けました。
内容はフイルムを成型加工した製品に傷が入ってしまう為、金型を磨きもしくは鏡面研磨が出来ないかというご相談です。

現状は、研磨加工をした後に、金型の磨き専門業者様に依頼されたそうですが、どうしても、ごく僅かな傷が製品に写ってしまうため、材質を変更されたり、磨き方を変更されたりしたのですが全く改善されず、お手上げ状態で非常にお困りの様子でした。

お聞きしたところによると、翌日が金型のトライ日だそうで日程的にも焦って見えました。

弊社のSKD11の焼入れ済のサンプル品にて面粗さをご確認していただいてから加工着手しました。

写真の仕上がりは、すべて機械仕上げで可能です!!
ラッピング加工はしていません。

手作業(ラップ)はどうしても熟練の技術と、多くの作業時間を要します。
検査具、ゲージの製作過程でなんとか手作業(ラップ)を省けないか、との思いから色々試行錯誤を重ねて現在に至っています。

私の考えは、機械でできることは機械で!
つまり、手作業が入れば入るほど面がダレます。
そこを、技術でカバーするのですが・・・。 ^_^;

ちなみに、弊社のSKD11のチャンピョンデータですと面粗さ0.1Zを達成しています。

一定のお時間を頂き、サンプル品を支給していただけましたらテスト加工も出来きます。

平面の金型仕上作業を手作業で行なって苦労されている方、弊社の鏡面研磨加工技術がお役に立てるかもしれません。

一度レスキュー研磨工場 ジートライズまでお気軽にご相談下さいませ。

SKD11研削加工

本日はSKD11 丸板研磨加工についてご紹介します。

今回は切削加工メーカー様よりご注文いただきました。
こちらのメーカー様は内製で平面研削は可能ですが、SKD11用の砥石をお持ちでないこと。
また、一般砥石(WA)にて研磨加工するために非常に時間が掛かってしまい、他の作業が出来なくなってしまう為に、弊社にご依頼されました。

作業内容
Φ275 T=15 ±0.05 平面度0.03以内
研磨代0.4~0.45
研磨前の歪0.3~0.4
個数:4個

平面度は0.005~0.01にて仕上がりました!

今回の加工ポイントはやはりSKD11の材質、品物の大きさでしょう。
加工精度は全く問題ありません。

今回、焼入れ処理後の歪が0.3~0.4と大きく、定盤の上ではカタカタとします。
そのために取代が 0.4~0.45と多く付けてあります。

今回の歪の量ですと研磨代を0.5位は必要です。

まずは、大まかな歪み取りの作業から始めます。
黒皮(焼入の表面)が残らないように、何回も裏表を返しながら研磨作業を進めます。

今回は寸歩ギリギリまで黒皮が残ってしまい、少々ヒヤヒヤしながら加工しました。
通常ですと、黒皮が取れると歪もある程度なくなっているので、今度は厚みを交差近くまで
追い込みます。

この時に、砥石の切れが悪いと、研削熱等で再び歪が発生してしまいますので、常に砥石の状態に気を使いながら作業を進めないといけません。

小さな品物ですと、砥石(弊社はノリタケ製CX、セラミック入り砥粒)で研磨しますが、これだけ大きな品物ですと、ドレッサーを頻繁に行わなければいけませんので、今回ボラゾン(CBN)と言う砥石で加工しました。

ボラゾンにつきましては、以前の記事にてご紹介していますのでよろしければそちらもご覧下さい。

弊社では、加工内容、材質などににあわせて数種類の砥石を保有しています。
加工内容等を考慮しながら砥石選定を行う為、お客様のニーズに合わせた加工が可能です。

SKD11、ハイス等で取代が多く研磨加工にお困りの方、一度レスキュー研磨工場 ジートライズ迄お気軽にご相談下さいませ。

1個のみでも喜んで対応します!

 

 

 

小物部品研磨加工歓迎! SKD11研削

本日は、SKD11の小物部品研磨加工のご紹介をします。


こちらは、個人事業にて切削加工業を営んでいる加工屋さんからご依頼をいただきました。

切削加工屋さんは、今回切削加工から研削加工までの全加工で請け負うことが受注条件でした。
いわゆる共同受注でお手伝いさせていただきました!

また、納期があまりなくお急ぎの案件です。

弊社は焼入後からの研磨加工になります。
事前に持ち込み日の予定を聞いておりましたので、いただいた、当日に完成させました。

今回の加工条件です。
材質:SKD11
個数:2個
ワークサイズ:7☓16.1☓42 6面研磨
交差は0.05程度で比較的 ラフです。


ワーク先端の傾斜部がカッターになるそうです。

加工ポイント
・ワークが小さくて異型な形の為、研磨加工がし辛い。
・材質がSKD11の為砥石がすぐに切れなくなる。

今回、弊社では基準面は平面研削盤で加工して、直角出し、サイド研磨、角度研磨は成型研削盤にて小型のチャック(磁気が強力タイプ)を使い、更にクランプを工夫しながら加工をしました。

平面研削盤で大きな砥石(Φ305 T=30)での細かな加工は非常に作業性が悪いため、今回弊社では細かな研削加工は 成型研削盤で(Φ180 T=5)程の小さめな砥石を選んで加工しました。

砥石も作業内容にあわせて各種サイズを取り揃えています。

今回のように、切削加工業者様で、研磨設備が無いメーカー様、小物研磨加工でお困りの方、お気軽にレスキュー研磨工場 ジートライズ迄ご連絡下さいませ。

単工程、1個だけの平面研磨加工でも喜んで対応させていただきます!

 

 

SKD11 長尺研磨特急対応しました。

本日は長尺研磨についてご紹介します。

こちらは、いつもお世話になっております、岐阜県で検査具、ゲージをはじめ治工具や検査機・試験機等の設計・製作を手がけて見えるメーカー様よりご依頼をいただきました。

ご依頼先のメーカー様の社内にはひと通りの加工機をお持ちですが今回はワークの大きさ(長さ)がネックになったようです。

金曜日ご連絡を頂き月曜日中に仕上げて欲しいとのことでした。
対応可能であれば土曜日に製品を持ち込むとのことです。

ただ、弊社もタイミング悪く、作業が混み合っていましたが、ご担当の副社長さんも非常にお困りでした。

メールと電話で、ひと通りの打ち合わせ後、なんとかやり繰りすれば対応出来そうでしたのでお受けすることにしました。

翌日、副社長さんが直々に製品をもって、来社いたしましたので早々に作業開始です。

作業内容

材質:SKD11
数量:3本
全長(L=331)、320.5±0.1、42±0.01、4面研磨
研磨代がやや多い0.3~0.5

作業順序
1 直角出し
2 全長研磨
3 320.5 サイド研磨にて荒加工
4 42 荒加工
5 3と4のコーナー部 2R加工
6 320.5 サイド研磨にて仕上加工
7 42 ±0.01仕上げ加工

厚み(板厚)「60」はお客様にて研磨加工をされていましたので、その面を基準にまずは直角出しと全長の研磨をします。

弊社の機械は改造してありますので小さな砥石を付ければ330位の長さ、(高さ)迄、研磨加工が出来ます。

5番の加工は成形研磨機にて砥石を2Rに成形して加工をしました。
いわゆる、「つなぎ」の加工です。

で、 無事完成しました。

今回の様に、長尺研磨でお困りの方、短納期でお困りの方、まずはお気軽にレスキュー研磨工場 ジートライズまでご連絡下さい。

私の都合がつく限り対応させて頂きます。
もちろん対応出来ない時もありますのでご了承くださいね!

 

SKD11 部品研磨

本日はSKD11の研磨加工品についてご紹介します。

こちらは、名古屋市西区の切削加工メーカー様からのご依頼です。
製品サイズは50*50*500 3本 4面研磨 平行、平面度を0.02以内という加工条件でした。

この加工で一番の難所はやはり材質ではないでしょうか。

砥石でも研磨可能だと思いますが、頻繁にドレスを行う事が必須と考えられましたのでジートライズでは今回CBN(ボラゾン)という砥石を選定しました。

ボラゾン砥石は、砥粒(砥石の粒)にCBNを使っているため、鉄を含んだ素材の研磨、たとえばハイス鋼(高速度鋼,SKH)や、クロムモリブデン鋼(クロモリ、SCM)、ベアリング鋼(SUJ)、ダイス鋼(SKD)、合金工具鋼(SKC)など、鉄系の高度が高い(硬い)材質によくマッチする砥石です。

砥石より格段に耐久性が上がります。

CBNでも使っているうちに切れ味が落ちてくることがあります。これは自生作用だけで砥粒の目立てが間に合わないためで、目詰まりを起こしやすい加工対象や加工方法、砥粒が磨耗してしまう目つぶれを起こした場合に軟鋼などを研削をして砥石の切れ味を回復させます。

レスキュー研磨工場 ジートライズでは難削材にマッチした砥石を

各種取り揃えています。

SKD、SKHなどの研磨加工でお困りの方はお気軽に

レスキュー研磨工場 ジートライズまでお問い合わせ下さい!