本日は、溝研磨加工、基準面研磨についてご紹介いたします。
こちらは、いつもお世話になっておりますゲージメーカー様より平面研磨の応援要請いただきました。
【お客様のお困りごと】
お客様の平面研磨部署が多忙の為、平面研磨加工及び溝研磨を出来るだけ短納期で対応して欲しい。
今回は受注後4日で納品いたしました。
【材質】 S45C 20*30*116
【加工精度】 巾30(-0.02~-0.05)、溝10(0~+0.05)、直角度5ミクロン以内
【加工内容】JB(ジグボーラー)用の基準面(合計7面研磨)、
溝巾10深さ30の溝研磨加工
【加工ポイント】
外周に対して溝を0.01以内に仕上げること。
溝の深さ30とやや深い為にテーパーを出来るだけ抑えること。
はじめにΦ6,Φ10が平面研磨後にJB加工が有るためにデジタルノギス、テスターにて穴位置を調べます。
今回JBの取代が1ミリありましたので出来るだけ半径の0.5以内の芯ズレで収まるように取代を確認しながら研磨加工を進めます。
溝加工は荒取りで残りの研磨代0.05位を残して、仕上げ用のやや硬い砥石に変更してピックテスターで確認しながら外周振リ分になるように仕上げていきます。
また、砥石の切れ具合に注意しながら寸法公差に仕上げます。
この時砥石の切れが悪いと溝がテーパー(溝部上部が広く、下部が狭い)になりやすいです。
最終的にはこのようにブロックゲージにて溝巾を確認します。
溝巾は+0.01~+0.017のところで仕上げをしました。
テーパーは0.003以内のところで収まりました ^^;
今回は溝部の精度、面粗さもさほど厳しくありませんでしたので機械仕上げで完成しました。
はさみゲージの様に、要求精度が高い場合は必要に応じてラッッピング(手作業)にて交差に仕上げます。
溝研磨加工は成型研削盤にて加工しました。
砥石サイズ1ミリ巾(深さ要相談)~、溝深さMAX45まで溝研磨加工が可能です。
溝研磨加工や、治具研磨加工、ジグボーラー加工時に必要な平面研磨加工でお困りの方、1個からでも喜んで対応いたします。
一度お気軽にレスキュ研磨工場、ジートライズまでお問い合わせ下さいませ。