「精密部品研磨」カテゴリーアーカイブ

平面研磨のお困り解決 薄板研磨 特急編

こんにちは! 
レスキュー研磨工場 (株)ジートライズの代表を努めます杉浦です。

本日は薄板研磨加工についてご紹介します。

私の友人(機械部品製作メーカー勤務 営業)から金曜日の午前中に連絡をいただきました。

今すぐ持ち込んで月曜日午前中の引き取りに対応出来ないか?と言う相談です。
非常にお困りの様子でしたので、作業内容と、スケジュルを確認しまして、何とか対応出来そうでしたのでお受けすることにしました。

ちなみに友人の会社は加工設備を一通り保有していますが、週末にかかってしまうこと(休日出勤)、薄板の平面研磨加工があまり得意でない為に弊社にご依頼をいただきました。

【加工内容】
薄板平面研磨加工

【材質、サイス】
S50C 365.2×60×2.3 (巾高周波焼入済) T=2.3 研摩代0.7
S50C 355×32×2.3  (巾高周波焼入済) T=2.3 研摩代0.7
     
【交差】
T=2.3 0~-0.1 平面度0.1
60±0.1、

 
【実測値】
T=2.3→-0.03~-0.04 平面度0.05
 60→+0.03
 32→+0.02

【加工ポイント】
板厚の薄さと長さです。
この仕様で平面度を0.1以下に抑えることがポイントです。
厚み2.3の取代が0.7と多いので歪ませないように研磨することです。


研磨加工前

粗取り研磨で0.2研磨した状態
様子をみながら作業を始めたのですが・・・。
めちゃくちゃ歪が出てしましました(泣) 2㍉位あります。

ここからが大変です。
まず、歪をある程度、叩いて修正してます。
それから1枚ずつ何回も裏表を返しながら歪の様子を見ながら厚み交差に仕上げます。
砥石の切れが悪くなってくるとすぐに歪が多く出てきてしまいます。

本来なら3枚共、同じ厚みですので並べて研磨したかったのですが、少し研磨したでけでここまで歪が出てしまうと、並べては加工出来ません。


仕上がり 
歪0.05

とても苦労しましたが何とか要求精度内に収まり、約束の納期にも間に合いました。
♪♪v(⌒o⌒)v♪♪

薄板の平面研磨加工でお困りの方、平面研磨が内製で対応出来ずお困りの方、まずはお気軽にレスキュー研磨工業 (株)ジートライズ までご相談下さいませ。

私の時間の許す限り誠意を持って対応させて頂きます。

精密部品の研磨加工

みなさま、こんにちは!
レスキュー研磨工場 (株)ジートライズの杉浦です。

またまた、久々のブログ更新になってしまいました^^;

本日は部品研磨のご紹介をいたします。

こちらは、切削加工業を営んでいます友人から材料支給にて全加工(切削加工~研削加工)にてお手伝いをさせていただきました。

本来なら友人の会社にてフライス加工を行うのですが、とても忙しいとのことでしたので今回は弊社がいつもお願いしています外注さんにお願いして加工してもらいました。

研磨加工前です。
ここからが、弊社にて研磨加工をします。

加工仕様
材質:S50C
サイズ:10*30*40
研磨箇所:6面
研磨目が必要だけなため加工精度はなし!
納期:2週間

今回の案件は本来はL型の内側のみの研磨指示でしたが、打ち合わせ段階で付加価値を上げたい為に出来るだけ全面研磨して欲しい、と要望をいただきましたので 、6面研磨仕様で了承いただきました。


作業手順
1 T=10
2 直角出し 幅30
3 直角出し 長手方向40
4 L部2面研磨

研磨加工を行う事により、整列度、直角度、面粗さ共に
切削加工仕様よりも格段に精度が上がります。

また、社内に研磨加工機がなくて切削加工で苦労して仕上げている !!
等・・・。

状況によっては研磨加工で仕上げた方がコストが安くなる場合もあります。

普段弊社は、5μ以下の高精度精度な研磨加工を行なっていますが
今回の案件の様に

付加価値を上げたい為に研磨して欲しい!(研磨目が欲しい)
1個だけ研磨して欲しい!
◯◯の部分のみ研磨して欲しい!
納期が間に合わない時など

などなど・・・。
比較的ラフな研磨加工もお手伝いをさせていただいています。

研磨加工でお困りの方、どんなことでもお気軽にレスキュー研磨工場 (株)ジートライズまでお気軽にご相談下さいませ。

私が出来る限り誠意を持って対応いたしまーす

今回は名古屋市内でしたので納品&お茶を飲みにいってきました (^^)

ありがとございました!!

細長研磨加工をお困りの方へ!!

本日は精密部品研磨についてご紹介いたします。こちらは弊社のご近所の切削加工メーカー様より研削加工のご依頼をいただきました。

事前の電話にて、使用打ち合わせと、持ち込み日のご連絡をいただきました。

製品仕様
材質: S50C(調質材)
製品サイズ:295×33.5×15
4面研磨
交差:6.5±0.01(65幅溝底面)、先端部7.5±0.01
基準面平面度0.01以下→実測値0.005

平面研磨加工経験者の方ですと、敬遠される案件です。
私も、すぐに難儀する加工になると想像しました。

加工ポイント
・このような異型な形をした加工物を(細長くて更に真ん中が抜けている)平面度0.01以下に抑えることが最も重要な作業になります。

これだけ細くて長いものは研磨加工が非常に難しいのです。
なかなか真っ直ぐになりません^^;

もちろん研磨加工時には研削液は掛けて加工するのですが、ごく僅かな研削熱で反りが出てきてしまいます。

真ん中の溝の底面(6.5±0.01)を研磨するだけでも反りが出てしまうこともあります。

このような品物は一通り研磨箇所を様子を見ながら作業を進める必要があります。(荒加工が必要になります)

例えば基準面を苦労して仕上げたとしても上の写真の溝の底面をさらっと研磨しただけで基準面に反りが出てしまうことはよくあります。

また、今回はこのような形状で33.5の巾研磨(1面)もあります。
通常であればイケールにて直角出しを行うのですが今回はサイド研磨にて仕上げました。

最後は基準面から7.5±0.01の仕上げ作業です。
こちらは、成型研削盤にて仕上げました。

今回の様な細長研削加工、異型などの研磨加工でお困りの方、一度お気軽にレスキュー研磨工場 ジートライズまでお気軽にご相談下さいませ。

 

 

 

シャフト 全長決め研磨 平面研削加工

本日はシャフトの長さ(全長)研磨加工についてのご紹介をします。

こちらは、同業種の友人からの依頼で、昼に頂いて、翌日昼渡しの特急案件です。

いつも、弊社の無理を聞いてもらってますので、私も出来る限り要望に応えれるよう努力しました!

友人の会社は丸物(外径研削、内面面研削)を主としています。

友人の会社ですと、円筒研削盤の両センター加工で砥石の端面(砥石のサイド)で仕上げます。

研磨加工(平面研磨、円筒研磨、内面研磨)におきまして、砥石の端面での仕上げは難しく、寸法公差によってはとても苦労します。

代わりに平面研磨で全長の寸法仕上げが出来ないか?
という相談です。

加工内容

材質:SKS3(両先端高周波焼入れ済)
ワークサイズ:Φ25×107.3 0~+0.02  1個
Φ25×106.3 0~+0.006  1個  (高精度タイプ)

加工ポイント

主には2点です。
・Φ25×L=107と細長い形状の為、磁気が非常に弱く危険
・研削熱により膨張するために温度慣らし後仕上げ加工が必須(実測値の測定が難しい)

少しご説明をいたします。
まず始めの「磁気が弱い」
平面研磨はマグネットチャック上で加工する場合が大半です。

何も当て(飛び防止)なしで、上面研磨をしますと、ビビリます。
最悪の場合砥石が割れて飛んできます。
非常に危険な状態です。

このように左側に当てをしますと、研磨加工時にビビりが押さえれますので安心です。

2点目の
「熱膨張」についてです。
細くて長い品物はとくに影響を受けます。

まずは、荒加工にて+0.03位迄ざっと追い込みます。
すると、ワーク(研削材)は熱を持っていますので、必ず縮みます。
今回は0.01位縮みました。
一定時間温度慣らしを行い再度測定して仕上げの研磨加工をします。

仕上げ作業は更に少しずつ寸法公差に近づけていきます。
目標数値の+0.005になりましたので作業を終了します。

温度慣らしの為一定の時間を開けて再び測定をすると・・・。
1μ縮んで+0.004です。

このように、細くて長いワークは正確な実測値を測ることがとても重要です。

ブロックゲージによる比較測定です。
実測値 Φ25×107.3 0~+0.02 →107.315
Φ25×106.3 0~+0.006→106.304

このようにシャフト全長研磨、細長いワークの寸法出しなどでお困りの方、同業種の方で出来ない部分のみ(単工程)、社内などの過負荷による研磨加工のお困りの方、お気軽にレスキュー研磨工場 ジートライズまでお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

 

 

小物部品研磨加工歓迎! SKD11研削

本日は、SKD11の小物部品研磨加工のご紹介をします。


こちらは、個人事業にて切削加工業を営んでいる加工屋さんからご依頼をいただきました。

切削加工屋さんは、今回切削加工から研削加工までの全加工で請け負うことが受注条件でした。
いわゆる共同受注でお手伝いさせていただきました!

また、納期があまりなくお急ぎの案件です。

弊社は焼入後からの研磨加工になります。
事前に持ち込み日の予定を聞いておりましたので、いただいた、当日に完成させました。

今回の加工条件です。
材質:SKD11
個数:2個
ワークサイズ:7☓16.1☓42 6面研磨
交差は0.05程度で比較的 ラフです。


ワーク先端の傾斜部がカッターになるそうです。

加工ポイント
・ワークが小さくて異型な形の為、研磨加工がし辛い。
・材質がSKD11の為砥石がすぐに切れなくなる。

今回、弊社では基準面は平面研削盤で加工して、直角出し、サイド研磨、角度研磨は成型研削盤にて小型のチャック(磁気が強力タイプ)を使い、更にクランプを工夫しながら加工をしました。

平面研削盤で大きな砥石(Φ305 T=30)での細かな加工は非常に作業性が悪いため、今回弊社では細かな研削加工は 成型研削盤で(Φ180 T=5)程の小さめな砥石を選んで加工しました。

砥石も作業内容にあわせて各種サイズを取り揃えています。

今回のように、切削加工業者様で、研磨設備が無いメーカー様、小物研磨加工でお困りの方、お気軽にレスキュー研磨工場 ジートライズ迄ご連絡下さいませ。

単工程、1個だけの平面研磨加工でも喜んで対応させていただきます!

 

 

SKD11 長尺研磨特急対応しました。

本日は長尺研磨についてご紹介します。

こちらは、いつもお世話になっております、岐阜県で検査具、ゲージをはじめ治工具や検査機・試験機等の設計・製作を手がけて見えるメーカー様よりご依頼をいただきました。

ご依頼先のメーカー様の社内にはひと通りの加工機をお持ちですが今回はワークの大きさ(長さ)がネックになったようです。

金曜日ご連絡を頂き月曜日中に仕上げて欲しいとのことでした。
対応可能であれば土曜日に製品を持ち込むとのことです。

ただ、弊社もタイミング悪く、作業が混み合っていましたが、ご担当の副社長さんも非常にお困りでした。

メールと電話で、ひと通りの打ち合わせ後、なんとかやり繰りすれば対応出来そうでしたのでお受けすることにしました。

翌日、副社長さんが直々に製品をもって、来社いたしましたので早々に作業開始です。

作業内容

材質:SKD11
数量:3本
全長(L=331)、320.5±0.1、42±0.01、4面研磨
研磨代がやや多い0.3~0.5

作業順序
1 直角出し
2 全長研磨
3 320.5 サイド研磨にて荒加工
4 42 荒加工
5 3と4のコーナー部 2R加工
6 320.5 サイド研磨にて仕上加工
7 42 ±0.01仕上げ加工

厚み(板厚)「60」はお客様にて研磨加工をされていましたので、その面を基準にまずは直角出しと全長の研磨をします。

弊社の機械は改造してありますので小さな砥石を付ければ330位の長さ、(高さ)迄、研磨加工が出来ます。

5番の加工は成形研磨機にて砥石を2Rに成形して加工をしました。
いわゆる、「つなぎ」の加工です。

で、 無事完成しました。

今回の様に、長尺研磨でお困りの方、短納期でお困りの方、まずはお気軽にレスキュー研磨工場 ジートライズまでご連絡下さい。

私の都合がつく限り対応させて頂きます。
もちろん対応出来ない時もありますのでご了承くださいね!

 

SUS420 鏡面研磨加工

本日はSUS420生材(焼入れ無し)の鏡面研磨のご紹介をします。

こちらは、いつもお世話になっておりますゲージメーカー様よりご依頼をいただきました。

日頃、弊社をご担当していただいています方より「ジートライズさんでステンレスの鏡面研磨は出来ない?」というご相談をいただきました。

少しお話を聞きますと、某大学の研究室からのご依頼で、社内で色々加工を試されてる様ですが、なかなか面粗さ0.8Z以上がクリアー出来ない様です。

お客様での加工をされた品物


平面度は1μ程度で仕上がっていましたが、面粗さが・・・

以前、別のメーカ様よりトライ加工依頼での加工実績は有るのですが、加工時非常に難儀をした事、前回とワークサイズの違いなどをご説明しました。

とりあえず、テスト加工でもOKだから加工して欲しいとのことでしたので加工をお受けすることにしました。。。。

以前の加工実績

材質:SUS430(生材)
ワーク寸法:Φ22.5
面粗さ:Ra0.03 Rz0.1

今回の加工内容

材質:SUS420
ワーク寸法:300×150×10 1個
ワーク寸法:Φ35×T=15  1個

平面度:5ミクロン以下
面粗さ:0.8Z以上(出来るだけ鏡面)

加工のポイント

・ワークが大きい(プレートタイプ)
・材料が生材(熱処理無し)の為、面粗さを出すのが難しい。
・両面(2面)研磨・ワークの脱着のみでも傷が入ってしまう。
等々・・・

試行錯誤を重ねながら、やっと完成した製品です。

なんとかそれなりに仕上がりました! ヾ(^▽^)ノ

面粗さ実測値:0.3Z(お客様社内にて測定)

後日、無事に納品できたとご連絡をいただきましたので安心しました。
鏡面研磨につきましては色々の制約はございますが金型の鏡面、液晶関係など鏡面研磨のご相談はレスキュー研磨工場 ジートライズまでお気軽にご連絡下さいませ。

一定のお時間を頂けましたらテスト加工も歓迎です!!

 

 

 

Vブロック研磨 90°

本日はVブロック再研磨のご紹介をします。

こちらの製品は関東地区の商社様よりV溝の再研磨のみでも研磨加工を受けてもらえるかと言うお問い合わせでした。

電話での打ち合わせ後、お見積もりを提出して数日後にご注文をいただきました。

ご依頼内容
写真右は再研磨後に2個、同じ寸法になるように。
写真左は再研磨後に0.5の段差を付ける仕様でした。

加工精度などは事前に打ち合わせをしていたために特に問題になるような箇所はありませんでした。

こちらがV溝再研磨前の製品です。

V溝下部に使用したために出来た傷(線)お分かりになりますでしょうか?
こちらの傷がなくなるところまで研磨します。

再研磨後

再研磨後のV溝のアップ写真です。
傷が綺麗になくなりました。

これで、新品時の様な精度が回復しましたので測定治具、加工治具にお使いいただけると思います。

このように、部分的な研磨加工でも対応できますので、新品と比べて精度が低下してきた加工治具、測定治具などのメンテナンス等でお困りのお客様、まずはお気軽にレスキュー研磨工場 ジートライズまでお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

金型調整用ライナー 薄物研磨加工

こんにちは!
レスキュー研磨工場 ジートライズの杉浦です。

本日は金型調整用ライナー シムについてご紹介 します。

こちらは、いつのお世話になっております、切削加工メーカー様から研削加工依頼を頂きました。

材質:SK5M 300*300*1.50(0~-0.01) 2枚
300*300*1.46(0~-0.01)13枚

リピート品で、毎回寸法が 変更になります。
こちらの製品を使用してプレス金型の調整をされるそうです。

板厚が薄い為に磁気の利が悪くなってきますので、研削熱により食い込みが生じることもし数々ありますので、つねに砥石が切れる状態を確保しなければなりません。

少しでも油断をすると、研削熱により素材が持ち上がり食い込む、さらに素材が持ち上がり食い込むを繰り返し。。。。

研削焼けで黒くなりますし、歪がかなり大きく出てしまいます。(弓のようになってしまうこともあります。)

何箇所か測定をしながら平行度(厚みが均一)に注意しながら作業を進めます。

薄物の研磨でお困りの方レスキュー研磨工場 ジートライズまでお気軽にご相談くださいませ!

 

レール 精密部品研磨

本日は、インターネットよりご注文を頂きました、名古屋市内の加工メーカー様より、2回目の注文を頂きました製品のご紹介します。

今回はお客様の希望価格と弊社の見積もり価格でやや開きがありましたので話し合いの結果、溝研磨なし(お客様社内加工)にてご注文を頂きました。

材質がS45C、2個 27*100*500
8面の研磨加工になります。

加工条件
平面度(歪)0.03以下、90度の角度は傾斜台の目盛と、サインバーで確認することでした。

90度の角度部が高周波焼入済で、全体の歪は0.15位有りました。

研磨代が0.3~0.5位とやや多かったです。

早速、作業を開始します。
まずは荒研磨で大まかな歪抜きながら、各寸法を一般交差まで追い込みます。

取代が多い場合は一度荒加工をしませんと、次工程の最中に研磨の加工熱により歪が再び発生してしまう為に必要なんです。

材質や形状によっては、0.01位触る(研磨)するだけで、歪が出てきてしまうこともあるんですよ。

今回は角度部の研磨の時に再び歪が出てきました。(0.05位)
荒加工が終わったら今度は1枚ずつ仕上げの研磨で歪を 再度抜いてきます。

大方は予想の範囲でしたので仕上げ作業で歪は0.01以下で収まりました。

研削加工などでうまく歪が抜けない時や、角度の研磨のみなど、御社で加工が出来ない、または加工困難等でお困りの方はお気軽にレスキュー研磨工場 ジートライズまでご相談下さいませ。